転職日記 その3

最近、変わった求人の多い地元のハローワークにまたも得体の知れない求人が来ているらしい
職員から呼出を受けて書類を貰い向った場所はちょっとした旧家だった
出迎えたのは深窓の令嬢といった風貌のお嬢さん
履歴書を渡し、業務の説明を受けた
固定給+インセンティブ、拘束時間は長いけど悪くない条件
適性検査を受けた後、その女性は最後の質問をしてきた
「私の今日の下着の色は何色だと思いますか?」
一瞬、生唾を飲み込んだ後、期待を込めて黒だと答えると当りだったらしい
「試験結果は完璧です。今すぐにでも業務に入って欲しいのですが」
断ることも無いので彼女に連れられて向った場所は砂丘だった
こんな何も無い所で何をしろと言うんだろうか・・・・・・
彼女はカバンから何かのスイッチを取り出し、ボタンを押すと砂丘が割れて建物が現れた
何か、ギリシャ時代の塔の様でもある
彼女に誘われて中へ入るとそこは異様な光景だった
多分、コンピュータとも思われる装置が沢山並んでいる
彼女は一瞬、微笑み、黒い液体となって床に溶け、その後黒豹の姿になった
しかし、最近変わった職場ばかりで働いている自分にはそれほど驚くことは無かった
ははぁん・・・・今度は超能力か・・・・・
案の定、予測は合致し、黒豹らをしもべとして黄泉の国から来た悪者と戦って欲しいとの事
断る術も無いどころかちょっと楽しみになってきて了解した
ともなく、塔の中には警報が鳴り響き、緊急自体であることが判った
このパターンはもうすっかり慣れているので早速レーダーで敵の存在を確認する
ここから北方に30kmの処に多数の敵が居る
黒豹と共に塔の上へかけ上がり、機械鳥に乗る
戦闘領域へは一瞬で入った
機械鳥は口から光線を吐き出し、黒豹は敵機に乗りこみ、それぞれ戦う
負けてはいられないと自分も念力や波動で敵機を落としていく
その時、海上にも敵が現れたため、海王神を呼び出し応戦させる
ただ、敵は物量作戦なのか物凄い数で戦闘は困難を極めた
黒豹に大きくマントのようになり敵を包み、敵同士ぶつけ合うようにさせた
指示した作戦が功を奏したのか効率が上がり、残すはボスのみとなった
敵のボス機に乗りこみ、黒豹の背に乗ってボスの所へ向った
ボスとは念力だけでなく肉弾戦でも戦い、一昼夜を越えた頃にようやく決着が着いた
この所戦い慣れしているのかこちら側が終始、優勢であった
程よい疲れを抱えながら塔に戻り、黒豹と話をした

「ありがとうございました。これで前のご主人様との約束が果たせました。」
いやいやこっちこそちょっと楽しい時間だったよ・・・・・
「それで・・・・給与のお支払いの方なんですが、思ったより素晴らしくてインセンティブで用意した金額が足りません。大変申し訳ありません。」
えっ?そうなん?・・・・・しゃぁないか・・・・・
「それで・・・・・」
と言った黒豹はいきなり若い男性の姿になった
「ご主人様に乗っていただき、目覚めてしまいました。ですから・・・・・足りない分は身体でお支払いしたいんですが・・・・」
そう言った黒豹はいきなり纏っている服を脱ぎ出した
「さぁ・・・・抱いて・・・・・」
あぁ・・・この期に及んでホモネタかいっ・・・それはもう勘弁してくれよ ロデム・・・・